Baseball boy- -33
ボクは今まで、野球の何を見、何を感じて楽しんでいたのだろう。
最近息子の少年野球に関わることが多いので、必然と野球の生試合を多く観戦している。
そうしておもうのは
「何も金を払ってプロ野球を見にいくだけが野球観戦じゃないなあ」
ということだ。
小三の息子が所属するチームの試合は当然見るが、上級生たちのチームの試合が面白い。それはもう本物の野球なのだ。四年生、五年生、六年生とそれぞれに違った見ごたえがあって、例えば四年生チームはまだ守備に難ありで、穴の多い試合になりがちだが、対戦チームも含めてどの学年の試合にも共通しているのが、一生懸命さ、である。そういうことを普段忘れがちであるので、その姿は際立って印象的に見える。
よく声を出す選手がいる。守備についたとき、盛んに野手たちにゲキを飛ばす。良いプレーには
「ナイス・プレー、いいよ、いいよ」
と称え、マズいプレーには
「ドンマーイ、次しっかりいこうぜえ」
と励ます。ベンチの監督やコーチも盛んに声を荒げて選手たちにゲキを飛ばすが、選手の中にこういうのがいると、チームの雰囲気がガゼン盛り上がる。
六年生チームくらいになると、その選手たちは何年にも渡って鍛えられてきているので自然と声も出るし、試合を作っていくという空気感もしみついて分かっている風で、ピッチャーがプレートを踏んでモーションに入った瞬間から野手全員がグラウンドの上で、ひとつの生き物のようにフワフワと動き出し、打球が飛んだ瞬間から物凄いスピードで一斉に守備隊形を動かしていく。見ていてゾクゾクしてしまうほどだ。
控えの選手たちも、自然と試合の中に入っていて盛んに声を出す。自分は控えだからなどというそぶりはミジンも見せず、回が変わる度に野手たちとグラウンドに飛び出し、外野手のキャッチボールの相手を嬉々としてこなす。コーチャーズ・ボックスに立てば、相手チームに果敢にプレッシャーをかけていく。こういうのが野球のチームなんだなと、今さらにおもう。まさにチーム一丸勝利に向かって戦っていく。そういう野球というスポーツの当たり前な本質を、ボクは知らなかったのかも知れない。野球というのは、スター選手だけがそのチームを引っぱっているのではなくて、もっと泥臭いところからチームが支えあって成り立つ競技なのだと気づく。ボクはあまりにもミーハーな野球ファンであったようだ。だからやっぱり、ボクは野球の本質を知らなかったといえる。
そうしてこういう野球チームを何年もかけて作ってきた監督やコーチたちは立派な人たちだと素直に唸ってしまう。それがどれだけ根気のいることかは、グラウンドでの選手たちのプレー、立ち居振る舞いに接していれば容易に想像がつく。
野球を、一塁側ベンチの右脇という至近距離から何試合も見ながら、これまで気づかなかったそんなことを、今たくさん教えてもらっている。
最近息子の少年野球に関わることが多いので、必然と野球の生試合を多く観戦している。
そうしておもうのは
「何も金を払ってプロ野球を見にいくだけが野球観戦じゃないなあ」
ということだ。
小三の息子が所属するチームの試合は当然見るが、上級生たちのチームの試合が面白い。それはもう本物の野球なのだ。四年生、五年生、六年生とそれぞれに違った見ごたえがあって、例えば四年生チームはまだ守備に難ありで、穴の多い試合になりがちだが、対戦チームも含めてどの学年の試合にも共通しているのが、一生懸命さ、である。そういうことを普段忘れがちであるので、その姿は際立って印象的に見える。
よく声を出す選手がいる。守備についたとき、盛んに野手たちにゲキを飛ばす。良いプレーには
「ナイス・プレー、いいよ、いいよ」
と称え、マズいプレーには
「ドンマーイ、次しっかりいこうぜえ」
と励ます。ベンチの監督やコーチも盛んに声を荒げて選手たちにゲキを飛ばすが、選手の中にこういうのがいると、チームの雰囲気がガゼン盛り上がる。
六年生チームくらいになると、その選手たちは何年にも渡って鍛えられてきているので自然と声も出るし、試合を作っていくという空気感もしみついて分かっている風で、ピッチャーがプレートを踏んでモーションに入った瞬間から野手全員がグラウンドの上で、ひとつの生き物のようにフワフワと動き出し、打球が飛んだ瞬間から物凄いスピードで一斉に守備隊形を動かしていく。見ていてゾクゾクしてしまうほどだ。
控えの選手たちも、自然と試合の中に入っていて盛んに声を出す。自分は控えだからなどというそぶりはミジンも見せず、回が変わる度に野手たちとグラウンドに飛び出し、外野手のキャッチボールの相手を嬉々としてこなす。コーチャーズ・ボックスに立てば、相手チームに果敢にプレッシャーをかけていく。こういうのが野球のチームなんだなと、今さらにおもう。まさにチーム一丸勝利に向かって戦っていく。そういう野球というスポーツの当たり前な本質を、ボクは知らなかったのかも知れない。野球というのは、スター選手だけがそのチームを引っぱっているのではなくて、もっと泥臭いところからチームが支えあって成り立つ競技なのだと気づく。ボクはあまりにもミーハーな野球ファンであったようだ。だからやっぱり、ボクは野球の本質を知らなかったといえる。
そうしてこういう野球チームを何年もかけて作ってきた監督やコーチたちは立派な人たちだと素直に唸ってしまう。それがどれだけ根気のいることかは、グラウンドでの選手たちのプレー、立ち居振る舞いに接していれば容易に想像がつく。
野球を、一塁側ベンチの右脇という至近距離から何試合も見ながら、これまで気づかなかったそんなことを、今たくさん教えてもらっている。
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