上川ラーメン四谷ピヤシリ-10

十六歳のときの多摩川のヤケ酒以来ずい分長い間、日本酒はオッカナイモノだとおもい続けてきたが、今ではボクは日本酒が一番旨いことを知っている。ただし、飲み方次第では同じあやまちを繰り返すことになるので、用心の必要なやっかいなヤツである。

ピヤシリのカウンターでビールを飲んでいる。わがままを言って「角煮と煮玉子」をつまみに出してもらっている。隣りにコタンの木村さんがいて酒を飲んでいる。ボクはライヴ前であるので日本酒を飲むことが出来ないが、ピヤシリの店主と木村さんとここでこうしていると、文蔵で常連たちに囲まれて飲んでいるときのように気分が良い。酒は人で飲むものである。本当にそのとおりだとおもう。

木村さんが飲んでいる酒を、ほんの少しだけもらう。
「旨いなあ」
「もうやらない」
ボクはライヴ前であるので、お腹を一杯にする訳にはいかないが「しょうゆっこ」を頼む。木村さんは「味噌」を頼む。ピヤシリの「味噌」は日本一旨いと、ここの客はみんなおもっているだろうが、ボクはピヤシリの「しょうゆ」も絶品だとおもっている。いや、ピヤシリで出てくる物は何でもかんでも旨い。

「しょうゆっこ」に、さっきわがままを言って出してもらった「角煮と煮玉子」を入れて食べる。「ピヤシリスペシャルっこ」になる。旨い、旨い。
ボクはピヤシリでは、ここがラーメン屋であることを無視して酒ばかり飲んでいるとさんざん書いているが、考えてみたらちゃんと食べている。

もうだいぶ前になるが、荒井潔はじめ都立Y高OBと、ピヤシリでたらふく飲んだことがある。あのときボクたちに遭遇した客は「おいおい、ここはラーメン屋だぜ」とおもったに違いない。またアイツらを誘ってピヤシリで一杯やろうと考えながら、最後のビールを飲んでいる。そして「ピヤシリ店主と文蔵に行こう計画」も、ボクの胸には大事にしまってある。

「木村さん、今度はいつ文蔵に来られますか」
「その内行くから待ってろ」
ピヤシリの店主と木村さんと一緒に、文蔵で飲めたらどんなに気分が良いだろうと、考えただけでもワクワクしてしまう。

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