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zoom RSS Walking on the street-642

<<   作成日時 : 2017/04/03 23:37   >>

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日常というものは、それが毎日の生活にしみ込んでいけばいくほど当たり前なことになっていって、その当たり前なことをあえて踏みはずそうとか何だとかということを人は無意識的に排除している節がある。それはそれで一向に構わないのだけれど、隣りの部屋に暮らしている人の部屋からコーヒーを沸かしている香りが漂ってくることがあって、それを迷惑と感じるか
「ああ、旨そうな匂いだなあ」
とおもうかは、各人の勝手だ。

昼下がりの都心の公園のベンチに腰かけて、ボクよりも一回りは歳上に見える初老の紳士が、コンビニで買ってきたのかも知れない弁当をヒザの上にのせながら、スポーツ新聞をさかんに広げようとしている。しかしながら公園には風が吹いていて、なかなかに新聞が広がらない。ボクはそのベンチから少し離れた柱に背をもたれてタバコを吸っていたのであるけれど、その紳士の弁当や新聞をひらく手伝いをするのも何だか気まずい。だから、知らん顔を装ってしばらく横目で見ていたら、その紳士は悠々とスポーツ新聞を広げて弁当を食べ始めたので、まあホッとした。風は収まったのである。

一応断っておくとボクがタバコを吸っていたのはレッキとした喫煙所であって、そこからボクが出ていったときにたまたまその紳士が弁当を平らげたらしく颯爽と歩いているから、まあ余計なことだとおもいつつ
「今年のジャイアンツはいかがですか」
と声をかけたら紳士は
「おかげさまで開幕三連勝です」
と言うのでボクは
「それは良うございました」
と彼に敬意を表したら彼はそのスポーツ新聞紙をボクに差し出して
「これ読んでみろよ」
と言うからボクはその一面にザッと目を通して、ジャイアンツの三連勝を改めて認識してから
「村田ではなくマギーをサードで使う高橋監督の采配について、ジャイアンツ・ファンの見解はいかがなんでしょう」
と言ったら彼は
「良いんだよ、監督が決めていることなんだから」
と、まるでボクの疑問に応えてくれていない答えだったのでボクは大笑いした。
こんな風にジャイアンツ・ファンというのは昔から、そのチームに否定的な意見を持たない善人が多いのであるが、まあ良いじゃないかとおもう。





ザ・ポリス
「見つめていたい」
https://www.youtube.com/watch?v=VdQIcAylmvk
















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