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zoom RSS 中河原の梅花皮亭ー8

<<   作成日時 : 2017/01/16 22:07   >>

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明治時代に鉄道がこの国に整備される際、当時の国有鉄道総裁は、東京から新宿を越えたあと、調布、府中に線路を通して多摩川を越え甲州にすすむ計画を立てたのだそうだが、古くからの宿場町であった府中、今でいう三多摩地区の入り口から
「東京みたいな田舎者の集まった場所から、この町に鉄道を通すのは許さん」
という声が上がって、国有鉄道総裁は渋々、東京から立川の、多摩川を越えるまでの路線図を真っ直ぐに引っぱったらしいのだけれど、国有鉄道にそんな影響力を持つ人物が三多摩にいたことも、また、そういう人物に心許す大らかさが国にあったことも、何だか微笑ましい。


それで京王電鉄は、国有鉄道総裁に何をおもわれた知らないが、元々総裁が思慮していた系譜に路線を張り巡らせた訳だ。
「さてこれで、東京からの田舎者の侵入は阻止出来た」
とでもおもったのだろうか。
結果として、国有鉄道が引いた路線とは違う文化圏を、多摩川沿いに設けることになった訳だが、中央線が誇る中野、高円寺、阿佐ヶ谷、吉祥寺に比べたら、京王線沿線の、千歳烏山、調布、府中は、今考えるととても地味である。

それにしても京王鉄道が開業してから百年たつというのだから、国有鉄道には一泡は吹かせていたに違いない。当時府中までしか開業していなかったその路線を巡って、東京の田舎者を自認していた著名人らがその京王線を利用して府中までやって来て、立川や日野までのハケの道を発見した文献が今に残っているのは興味深い。


京王電鉄がその昔、調布、府中寄りの多摩川沿いに伸ばした中河原という駅の町の界隈に、梅花皮亭というラーメン屋がある。店に入ると、Vの字の一番奥の席で若者が何やら教材を取り出して勉強中である。

彼の隣りに座って
「良いかい」
と言う。
彼は訳も分からず
「はあ、まあ良いです」
と言う。
だからボクは
「おじさんは、この店ではたまにの客だ。きみの勉強の邪魔はしないよ」
と言う。
彼が、何となく困っているのが分かったからボクは店のお父さんにお酒を頼んで、そいつをチビチビやりながらあとは黙っていたらその若者が
「おじさんは、ラーメン屋でラーメンを頼まずにお酒ばかり飲んでいく気ですか」
と言うのでボクが
「それじゃあきみはその同じこのラーメン屋で、ラーメンもお酒も頼まずに難しそうな教科書とにらめっこして、御馳走様でしたとでも言って帰るつもりなのかい」
と言ったら、店のお父さんとお母さんと、V字の向かい側の板の上で瓶ビールをやりながらラーメン半カレーを食べていた村上さんが大笑いを始めた。






レッド・ツェッペリン
「カシミール」
https://www.youtube.com/watch?v=U333iljyhCo





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