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<<   作成日時 : 2016/10/19 19:37   >>

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広島東洋カープの黒田博樹が今シーズン限りでの引退を発表した。

22日に開幕する日本シリーズ前のこのタイミングでの発表には驚いたが、考えてみたら、20日に行われるドラフト会議の報道の邪魔をせず、何より、間もなく開幕する日本シリーズが、黒田という投手の姿が最後の檜舞台になるのだとファンに宣言したことになる訳で、プロ野球がエンターテイメントであることは勿論、彼自身がファンをどれだけ大切におもっていたかが垣間みられたその行動と発言には感動した。カッコ良すぎる引退発表だが、決してド派手にしていないところも彼らしい。

徒然に、こんな風にカッコ良く引退していくことが出来る野球選手というのはそうそういるものじゃないと考えてみる。あの松井秀喜でさえ、最後は契約のオファーがなく(MLBに限った話しではあるが)引退を発表している。そうだ、ボクの決して深くはないプロ野球の記憶をたどっても、こんな幸福な最後で現役を締めくくれる選手というのはいなかったのではないかと考えてみたら、一人見つけた。新庄剛志である。

札幌日本ハムファイターズに所属していた新庄は2006年シーズン開幕すぐにホームランをかっ飛ばしたあと
「28年間十分野球を楽しんだぜ!今年で引退します打法!」
なる訳の分からない引退宣言をして野球ファンの度肝を抜いた。であるからして、余程の体力の限界を本人は感じてグラウンドに立っているのだろうとおもいきや、打つや走るや守るやの大活躍で、その年ファイターズは日本一に登りつめてしまったのだ。そうして新庄は現役を引退。その理由についてはあまり大きく公表されることはなかったようにおもうけれど、視力、走力、遠投力の低下を彼は感じていて、彼がプロとして見せられるパフォーマンスもここまでだという一線があったというが、それにしたってあの去り際はカッコ良かった。黒田とは違い、新庄はどこまでもド派手だった。オールスター・ゲームでのホームスチールには大笑いさせてもらったものである。そういえば日本人プレーヤーで、初めてMLBのワールド・シリーズに出場したのは、サンフランシスコ・ジャイアンツ時代の新庄なのだそうな。そのときジャイアンツはワールド・シリーズを制しているから、新庄は我らがイチローですら今だ手にしていないワールド・チャンピオン・リングを持っている、ということになる。何といおうか、オモロい奴なのだ。


さて、黒田並びに間もなく開幕する日本シリーズに話しを戻そう。
今年のシリーズは、札幌日本ハムファイターズと広島東洋カープとで行われる。ファイターズの前身を紐解いても、この両者が日本シリーズで相まみれるのは初である。ファイターズがシリーズに進出していた東映フライヤーズ時代、カープは弱かったし、古葉監督以降黄金時代を築いたカープの時代、ファイターズが弱くなってしまったからだ。だからそういう意味でも今シリーズは興味深いものになるだろうし、そこへもってきて黒田の引退の花道、それに二刀流大谷など、見所は満載である。

ボクは黒田の引退発表を知る前まで、このシリーズはファイターズ(札幌)で良いじゃないかと薄ボンヤリおもっていたのだけれど、黒田の引退宣言から、俄然身を乗り出す風に観戦の態度を改めることになった。これまでボクにとって最高に面白かった日本シリーズは、1978年の阪急ブレーブス対ヤクルト・スワローズなのであるが、今シリーズはそれを凌ぐコンテンツに満ちたものになったといえる。黒田という選手のこれまでの経歴を知っている以上、彼には有終の美を飾ってもらいたい。そういう点、ボクはすでにカープ(広島)に肩入れを始めているのかも知れない。しかし薄ボンヤリの予想だったにせよ、ファイターズ(札幌)には栗山英樹というとても魅力的な監督がいて、そして多くの専門家に中傷されてスタートした大谷という規格外の二刀流選手が、ボクたちの夢を乗せたジェットコースターみたいにベンチに入っている訳だ。

ジャイアンツがクライマック・シリーズでベイスターズに負けたらもう今年の野球を見ないと言っていた大のジャイアンツ・ファンの息子に
「お父さんはさあ、今年はカープに勝ってもらいたいなとおもってる。黒田にも勝ちをつけてね」
と言ってみたら息子は
「俺は大谷で決めて欲しいな。スゴくね。打って投げるんだぜ。マツダ・スタジアムで何番でスタメンするのか気になるよなあ」
と言っているくらいだから、彼は今年も日本シリーズまでは野球につき合うつもりらしい。


両チームとも、毎年優勝出来るチーム作りをしてきている点は同じだけれど、球団のカラーというのが異なっているところが興味深い。

ファイターズ(札幌)は、特に近年であるけれども、垢抜けした営業戦略で新庄選手のような、考えようによっては扱いにくい選手をチームの看板に据えてファン拡大を成功させたり、大谷選手の二刀流という誰も通ったことのないイバラの道を本気で歩いていくのだ。大谷という選手もスゴいが、球団に思慮深いユニークな行程表がなければ実現不可能なことを彼らは本気でやっているとおもえる。

カープ(広島)は、球団創立(1949年)から25年を経て初優勝した新興球団で(ジャイアンツが初の最位下位に沈んだ1975年)、古葉監督の元で黄金時代を築いたものの、最後の優勝から今年のセ・リーグ制覇までにまたしても26年を費やした地味な球団といっていい。しかしながらこの不器用さにボクは、土建屋の気骨を感じるのである。それには、今回の黒田引退というその発表の仕方が、一層そう感じさせるのかも知れない。

MLBロサンジェルス・ドジャーズで黒田と同僚だった左腕エースのカーショーからのコメントが、スポーツ紙の片隅に載っていた。
「日本シリーズでは良いピッチングをして欲しいね。彼がオフに僕のいるアメリカに来られないなら、お疲れさまを伝えに、僕が日本にいる彼に会いにいくよ」
ドジャーズ時代、二人は練習前のキャッチボール相手だったという。



Major League 1989
https://www.youtube.com/watch?v=HaRRK-Cyoy4






























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