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朝、新聞を広げて、シーズン・オフの野球関連の記事をスポーツ欄から見つけるというのは、なかなかオツなものだとボクはおもっている。 今朝の朝刊のスポーツ面には堂々と 「野球殿堂入りに4氏選出」 とあった。 何かと忙しい朝のことであるのでカミさんから 「新聞なんて読んでいるヒマがあるなら布団を片づけて」 とか 「お父さん、僕先に歯磨きしちゃうよ」 とか 「トイレあとにして」 とか家族中から薄情なことを言われながら換気扇の下でタバコに火をつけて 「まあいっかあ、夕方ビールを飲みながら、この記事を読む楽しみはとっておこう」 とおもって身支度して仕事に出かける。 それで今年の野球殿堂入りに選ばれたのは、若松勉氏、青田登氏、大社善規氏、そして君島一郎氏、ということになった。 そうしてその選出方法がどうなっているのかというと、簡単言えば、野球に携わってきた十五年以上のキャリアを持つ記者の投票によって決められていくという訳だ。 本場アメリカのメジャー・リーグで殿堂入りを選出に当たる資格者は、キャリア十年の記者、とあるから 「その差はなんだ」 とおもうところがないでもないが、日本人らしい奥ゆかしさが何とはなく感じられて面白いが、たぶん 「十年では駄目だ。十五年だ」 と叫んだ堅物がいたのだろう。 それにしても、今回野球殿堂入りした四人の中で、故人でない人が若松さんだけだというのがどうにも解せない。何故生きている内に、そのような誇りある賞を手渡すことが出来なかったのか、不思議でならない。例えばメジャー・リーグで四千本安打を達成したピート・ローズが、賭博に手をそめたという理由で、仮にその殿堂入りからはずされるのは分からなくはないが、その人物の品行方正を、一生追いかけて 「はい、アナタは良くやりましたね」 と言われても、どう考えても遅い。などと野球のド素人は、朝新聞を広げるたびにおもうのだが 「だからお前は野球を知らなねえんだよ」 と言われるのが関の山だ。 |
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